連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

銀の馬車道 鉱石の道

  • 印刷
銀の馬車道の遺構では初確認となった路面部分=姫路市神屋町6
拡大
銀の馬車道の遺構では初確認となった路面部分=姫路市神屋町6
銀の馬車道の遺構では初確認となった路面部分=姫路市神屋町6
拡大
銀の馬車道の遺構では初確認となった路面部分=姫路市神屋町6

 姫路市埋蔵文化財センター(兵庫県姫路市)は9日、明治-大正期に生野鉱山(朝来市)と姫路港を結んだ「銀の馬車道」の発掘調査の結果、姫路市神屋町6の市有地で初めて路面部分を確認したと発表した。日本初とされる産業専用道路の舗装技術解明につながるという。

 銀の馬車道は全長49キロの馬車専用道路。生野鉱山で採掘した銀鉱石を姫路港に運ぶため、明治政府がフランス人技師を招いて1876(明治9)年に完成させた。各鉱山をつないだ「鉱石の道」と合わせ、日本遺産に認定されている。

 発掘地点は、JR姫路駅の東約800メートル。深さ約70センチの地点から長さ2メートル、幅80センチの路面部分や縁石などが見つかった。地面の上に粗石を敷き、さらに小石を重ねて細かい砂利を敷き詰める3層構造が残っていた。「マカダム式工法」と呼ばれる舗装技術で、馬車が走りやすい工夫が施されているという。

 同センターによると、これまでに兵庫県神河町で馬車道の断面などは確認されていた。発掘地点一帯は同市が2024年度以降を目標に公園を整備する予定。

 同センターは、12日午後1時半から現地説明会を開く。申し込み不要。同センターTEL079・252・3950

2023/3/9
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 50%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ