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銀の馬車道 鉱石の道

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人気アニメになぞらえ、コスプレで構成資産を旅するプランを発表する生野高校の生徒たち
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人気アニメになぞらえ、コスプレで構成資産を旅するプランを発表する生野高校の生徒たち
古民家レストランなどをめぐる観光ルートなどを提案した姫路高校の生徒たち
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古民家レストランなどをめぐる観光ルートなどを提案した姫路高校の生徒たち

 播磨・但馬を貫き、日本の近代化を支えた「銀の馬車道 鉱石の道」が2017年4月、「日本遺産」に認定されたことを記念したシンポジウムがこのほど兵庫県姫路市内で開かれた。地元住民ら約550人が詰め掛け満員となった会場で、識者らが観光振興や地域活性化に向けた方策を意見交換した。姫路市立姫路高校、兵庫県立生野高校の生徒からの研究発表もあり、若者の視点からの観光振興プランなどが提案された。

 「上方芸能」の編集を長く務めた木津川計さんは、街の個性を形作るものとして「自然の景観」「文化の蓄積」「情報の発信」という三つの要素を挙げている。特に「情報の発信」は、地域に日常的に関わっている人(地域住民)が「住み続けたい」、非日常的に関わっている人(訪問者)が「訪ね続けたい」と思う、両面を考えて行わなければならない。

 国の光を見るという古典の言葉から、観光という言葉ができた。光とはその土地のお宝のことだ。それを光らせないといけない。それらが光るきっかけが「大河ドラマ」、そして今回の「日本遺産」の認定だ。そして、訪ねてくる人はそのものを見てみたいし、写真も撮りたい。そのために銀の馬車道をどこかで復元し、馬車を走らせていただきたい。

 3市3町の強みを生かして馬車道を走るマラソン大会や、それぞれを巡れるようにスタンプラリーを企画してもよいし、当地で人気の和菓子店、駅弁屋さんがそれを商品として企画してもよいだろう。いろいろなアイデアを考えて地域内外に発信し、それがこの地域の経済活動の効果につながれば、と期待している。

2018/3/17
 

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