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銀の馬車道 鉱石の道

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銀の馬車道の遺構を復元した模型=神河町中村
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銀の馬車道の遺構を復元した模型=神河町中村

 兵庫県神河町は、姫路・飾磨港から生野鉱山(朝来市)を結んだ産業道路「銀の馬車道」の遺構を復元した模型を制作し、銀の馬車道交流館(同町中村)で展示を始めた。町内では昨年11月、発掘調査で遺構の一部が見つかり、日本遺産認定に合わせて模型を公開した。

 銀の馬車道は1876(明治9)年、明治政府が建設した日本初の産業道路。フランス人技師レオン・シスレーの指導で最新工法「マカダム式」を導入した。

 遺構は、同町吉冨の国道312号の脇道で発掘。深さ約60センチから、石の少ない土を小石交じりの土で挟んだ3層構造の断面が確認された。発掘場所には町道が走り、遺構の風化を防ぐため、既に埋め戻した。

 町は遺構を多くの人に見てもらい、銀の馬車道を実感してもらおうと、模型を制作し公開した。大きさは縦約80センチ、横約100センチ。見つかった土層の型をとり、塗装した後に発掘場所で採取した土や石を貼り付けた。

 町の担当者は「日本の近代化を支えた道路。西洋の技術と日本人の力が結集されている。その技術を見てもらいたい」と話す。

 午前10時~午後4時。無料。今月は26日のみ休館。同交流館TEL0790・32・0737

(三宅晃貴)

2017/5/17
 

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