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銀の馬車道 鉱石の道

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LEDの螺灯制作に挑戦する子ども=史跡生野銀山
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LEDの螺灯制作に挑戦する子ども=史跡生野銀山
完成した螺灯。照らされるのは手元だけだ=史跡生野銀山
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完成した螺灯。照らされるのは手元だけだ=史跡生野銀山

 サザエの貝殻に鯨油(げいゆ)や菜種油を入れて点火し、鉱山内で使われた「螺灯(らとう)」をモデルにしたLED(発光ダイオード)照明の制作体験が30日、兵庫県朝来市生野町小野の史跡生野銀山内であった。同市内外の16人が参加。完成後には自作の螺灯を持って観光坑道を見学した。

 同銀山で毎年開かれる「生野銀山塾」の一環。各地の坑道の形状などを調査している国立松江工業高等専門学校(島根県松江市)の久間(くま)英樹教授(54)が講師を務めた。

 螺灯は生野をはじめ、主に西日本の鉱山で明治前半まで使われたという。当時のものとほぼ同じ明るさに調整した7色発光LEDを使い、基板をはんだ付けするなどして組み立て、貝殻に収めた。

 完成後には、観光坑道の照明のない暗闇で螺灯をともす実験もあった。多可町加美区の公務員の男性(45)は次男(7)と参加し「手元しか見えないのに、昔の人はよくこれで仕事ができたなと感心した」と話した。

 講座ではほかに、鉱山OBの伊藤真一郎さん、中寺幸雄さんが同銀山の歴史や採掘量などを解説した。(長谷部崇)

2016/7/31
 

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