連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

銀の馬車道 鉱石の道

  • 印刷
蔵出しされた洋菓子「シュトーレン」。坑道内で約3カ月熟成された=史跡・生野銀山(カタシマ提供)
拡大
蔵出しされた洋菓子「シュトーレン」。坑道内で約3カ月熟成された=史跡・生野銀山(カタシマ提供)

 史跡・生野銀山(兵庫県朝来市生野町小野)の坑道で、約3カ月熟成した洋菓子「シュトーレン」が蔵出しされた。養父市の洋菓子店「カタシマ」が毎年、クリスマスに合わせて生産。600本を限定販売している。

 シュトーレンはヨーロッパの伝統的な菓子で、クリスマスまで約4週間かけて少しずつ切って味の変化を楽しみながら食べる。名前はドイツ語の「坑道」の意味という。

 同店の製品では、ドライフルーツにしたイチジクやオレンジ、アプリコット、養父市産の「天滝ゆず」、レーズンを使用。それらをフランスの貴腐ワイン「ソーテルヌ」に漬け込み、アーモンドペーストとともに生地に包んで焼き上げる。

 年間を通して気温約13度の坑道で寝かすことでそれぞれの味が染み渡り、しっとりとした食感と、奥深い味わいになるという。18日に蔵出し式があり、チーフパティシエの足立晃一さん(45)が製法やおいしさを説明した。同店は「蔵出しシュトーレン」の製造を2010年に始めており、今年は残りわずかという。

 1本4500円。養父、豊岡、丹波、京都・福知山の各市の店舗やオンラインショップで販売している。養父本店TEL079・664・0351

(小日向務)

2022/11/23
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 50%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ