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銀の馬車道 鉱石の道

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「銀の馬車道 鉱石の道」の日本遺産認定を記念して開かれた講演会=神河町寺前
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「銀の馬車道 鉱石の道」の日本遺産認定を記念して開かれた講演会=神河町寺前

 兵庫県の播磨・但馬地域を通る「銀の馬車道 鉱石の道」の日本遺産認定を記念した講演会が20日、神河町寺前の町中央公民館で開かれた。県教育委員会参与の村上裕道さんが、歴史文化遺産を生かしたまちづくりをテーマに話し、地域住民ら約150人が耳を傾けた。

 日本遺産は、文化財を観光資源として活用する動きを後押しようと、文化庁が2015年から認定し、日本の近代化を支えた銀の馬車道(飾磨港-生野鉱山)と鉱石の道(生野-明延鉱山など)は、今年4月に認定が決まった。講演会は、認定を機に、馬車道をより広く知ってもらおうと、沿線の神河町が企画した。

 村上さんは、これまで文化財などが個別に指定・保存されてきた経緯を説明。その上で、「日本遺産認定によって、点在する文化財や史跡、伝統文化をストーリーとして一体的にPRできる。地域のブランド化が進み、国内外への戦略的な発信につながる」と伝え、「町のホームページでもっと日本遺産認定について紹介するなどし、みんなで努力しよう」と提案した。

 地元の歴史文化遺産を生かすため、同町が15年度に策定した歴史文化基本構想にも触れ、「集落ごとに強みをまとめている。広域的に捉えた(日本遺産の)ストーリーと整合性を持たせれば、地域の魅力をより高められる」と強調。

 「関係市町、団体が連携し、馬車道の調査や適切な保存措置の検討・実施を進め、さらに磨きをかけてほしい」と求めた。(三宅晃貴)

2017/5/21
 

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