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銀の馬車道 鉱石の道

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明延鉱山の一円電車をモチーフにした石の彫刻。藤本イサムさんが地元の石材を使って制作した=養父市八鹿町高柳、道の駅ようか但馬蔵
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明延鉱山の一円電車をモチーフにした石の彫刻。藤本イサムさんが地元の石材を使って制作した=養父市八鹿町高柳、道の駅ようか但馬蔵

 日本遺産「銀の馬車道 鉱石の道」をアピールする石のアート作品が16日、兵庫県養父と朝来の両市で披露された。「一円電車」や鉱山をモチーフに制作された2点で、地元で採れた石材を活用しているのが特徴。出品した彫刻家は「地域に残る産業遺産を知る手掛かりになるのでは」と話している。(桑名良典)

 アート作品の展示は、「金・銀・銅文化プロジェクト」の一環で、日本遺産認定を記念した事業。沿線の6市町で展開される予定で、主に地域の「道の駅」などに設置する。

 養父市の「道の駅ようか但馬蔵」では、藤本イサムさん(71)=朝来市=が「明延鉱山と一円電車」をイメージして手掛けた作品のお披露目式が行われた。天滝や若杉高原の周辺など、市内で採れた閃緑(せんりょく)岩や玄武岩を使い、一円電車やトンネルを表現。客車をイメージしたベンチのほか、蛇紋岩を使ったテントウムシも遊び心で配置されている。

 藤本さんは「子どもたちにはぜひ作品に触れてほしい。鉱山の歴史など学ぶきっかけになれば」と期待する。

 また、朝来市のJR生野駅前では、牛尾啓三さん(66)=姫路市=の作品「カラミッド」が設置された。石垣などに使われるカラミ石をピラミッド状に積んで鉱山を表現したという。

 「銀の馬車道・鉱石の道」推進協議会によると、神河町の道の駅にも設置されており、2019年度までに計7基を制作する計画。

2018/3/17
 

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