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銀の馬車道 鉱石の道

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専門家らが地域歴史遺産の保全と活用について話し合ったシンポジウム=園田学園女子大学
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専門家らが地域歴史遺産の保全と活用について話し合ったシンポジウム=園田学園女子大学

 日本遺産や地域歴史遺産の保全、活用について考えるシンポジウムが16日、兵庫県尼崎市の園田学園女子大学であった。昨年、日本遺産に登録された「銀の馬車道 鉱石の道」など県内の歴史遺産を生かしたまちづくりの現状について、専門家らが報告した。(小谷千穂)

 文化庁が2015年に始めた日本遺産事業を受けて園田学園女子大が開催。日本遺産は地域の歴史や文化財を物語として認定。県内では5件が認定されている。

 この日は、京都橘大の村上裕道教授や香美町生涯学習課の石松崇主幹、園田学園女子大の大江篤教授ら4人が登壇した。

 生野鉱山から姫路港に銀を運ぶ「銀の馬車道」については、朝来市生野町で調査を続ける神戸大大学院学術研究員の井上舞さんが報告した。

 井上さんは、日本遺産認定が「住民が地域の歴史を理解する手掛かりになり得る」と話す一方、保全より活用を重視しがちな日本遺産の危うさにも言及。観光に活用する際、鉱山開発がもたらしてきた環境問題なども正しく伝えるべきと指摘し、「歴史文化を生かすにはさまざまな立場の人が対話を重ねて考えていくことが大切」と訴えた。

 最後に登壇者らは、住民を巻き込んだ保全活動の仕組みづくりについて討論した。

2018/7/17
 

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