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銀の馬車道 鉱石の道

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 明治期の生野鉱山(兵庫県朝来市)と飾磨港(姫路市)を結んだ日本初の高速産業道路を舞台にした人情喜劇「銀の馬車道第2話」が4日、福崎町文化センター(同町福田)で上演された。日本遺産登録を目指す銀の馬車道140周年、福崎町制60周年記念として行われ、集まった約500人の喝采を浴びた。

 沿線地域の活性化を図る「銀の馬車道ネットワーク協議会」(事務局・中播磨県民局)が主催。播磨地域の住民を中心に結成され、活動10周年を迎えた「銀の馬車道劇団」のほか、脚本、演出を手掛ける松竹新喜劇から渋谷天外さんらも特別出演した。

 舞台は馬車道が開通し、人の行き来がにぎやかな生野。もめ事を起こして町を飛び出した宿屋の長男が帰ってきたことで騒動が持ち上がる。酒好きな宿屋主人が見せるコミカルな演技が笑いを誘い、改心した長男が妹のために宿を継ぐ決意を固めるシーンでは、ウンウンとうなずく観客の姿も。

 今回は「福崎町バージョン」にアレンジされており、民俗芸能の「辻川鬼太鼓」で幕を開け、柳田国男ゆかりのカッパがダンスを踊るなど、記念公演らしく福崎町の要素がちりばめられていた。

 初めて出演した田原小5年の女子児童(10)は「7月から毎週末、1日4時間稽古した。お客さんがたくさんいて緊張したけど、楽しかった」と満足そうな表情だった。来年の公演は市川町で開かれる。(山崎 竜)

2016/9/5
 

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