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編みがさをかぶって伝統の生野踊りを練習する生徒たち=生野体育館
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編みがさをかぶって伝統の生野踊りを練習する生徒たち=生野体育館

 兵庫県朝来市生野町真弓、生野中学校の生徒が5日、同校に隣接する生野体育館で、江戸時代から踊り継がれている伝統の「生野踊り」を学ぶ講習会に臨んだ。講師の地域住民に教わりながら、全校生約50人がしとやかな舞いに挑戦した。

 県の「伝統文化の学びの充実事業」に指定されたことを受け、同校が企画。踊りの保存活動を続ける太幸五朗さん(69)=同市=らを講師に招き、この日までに3回講習会を開いた。

 生野踊りは江戸時代、鉱山労働者の慰労や先祖の供養のために始まったとされる。昭和中期ごろまでは地区ごとのグループが舞い歩きながら中心街に集まり、夜通し踊っていたという。近年は8月の夏祭り「生野夏物語」で地域住民らが踊るが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、中止が決まっている。

 講習会で生徒たちは、尺八などのはやしに合わせて腕を右へ左へと動かし、動作を確認。「合いの手は大声で」などと太幸さんの指導を受けながら舞いを習得していった。3年生は、女性が顔を隠すためにかぶり始めたとされる編みがさを着けて踊った。

 同校は9月10日の体育祭に地域住民を招き、一緒に踊る予定という。3年の男子生徒(15)は「手と脚の動きを合わせるのが難しかった。体育祭までに自分で練習してしっかり踊れるようにしたい」と話していた。(竜門和諒)

2021/7/7
 

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