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銀の馬車道 鉱石の道

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デザインを一新した情報紙「いぶし銀」と取材やレイアウトを担当した篠原諒太さん=朝来市役所
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デザインを一新した情報紙「いぶし銀」と取材やレイアウトを担当した篠原諒太さん=朝来市役所

 年1、2回のペースで発行されている兵庫県朝来市生野町の無料情報紙「いぶし銀」が、紙面デザインを一新した。播但3市3町による「銀の馬車道 鉱石の道」の日本遺産申請を受け、近隣市町や若者にも読みやすい内容を心掛けたという。(長谷部崇)

 1997年、旧生野町が口銀谷地域の話題を取り上げる「口銀谷・町並みづくりニュース」として創刊。その後、地元の住民グループが引き継ぎ、昨年の28号から奥銀谷地域の情報も載せている。

 29号目の本号では、元デザイナーで地域おこし協力隊の篠原諒太さん(27)が中心となり、写真を大胆に配置するなど紙面構成を一新した。日本遺産申請を機に、主な読者だった高齢者だけでなく、より広い世代に読んでもらうのが狙い。

 3千字を超える特集記事では生野の秋祭りを取り上げ、高齢化で屋台の担ぎ手が減る中、伝統をつなぐ難しさに葛藤する新町地区の役員の姿を紹介した。篠原さんは「地域の核の行事である祭りを通じ、まちとどう向き合い、歴史をどう引き継いでいくか問題提起したかった」と話す。

 これまでの2色刷りからフルカラーになり、画像認識AI(人工知能)を使って生野鉱山のモノクロ写真に着色することも試みた。「銀の馬車道 鉱石の道」の解説や神子畑鉱山の歴史文化を紹介する新連載など、広域化を意識。生野の人々のさまざまな「手」を取り上げる新コーナー「暮らしのつむぎ手」も始まった。

 A4判12ページ。1万部を刷り、町内に全戸配布したほか、市内や近隣市町の観光施設などに置く。口銀谷の町並みをつくる会TEL079・679・4448、かながせの人・まち・未来の会TEL079・679・4341

2017/3/18
 

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