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銀の馬車道 鉱石の道

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鉱山を生かしたまちづくりの取り組みや課題を説明する明延区長の小林史朗さん=八鹿公民館
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鉱山を生かしたまちづくりの取り組みや課題を説明する明延区長の小林史朗さん=八鹿公民館

 明延鉱山や中瀬鉱山などを生かしたまちづくりを考える「養父市ふるさと歴史講演会」が3日、兵庫県養父市八鹿町八鹿の八鹿公民館で開かれた。住民や学識者が、産業遺産としての調査研究や情報発信、地域活性化イベントの現状などを報告。今後の課題として、ガイド育成やイベントの担い手確保の重要性を指摘した。

 講演会は、地域の歴史や文化に目を向ける場として、1994年から毎年開かれている。今回は「銀の馬車道 鉱石の道」の日本遺産認定を記念し、地域に残る鉱山がテーマに。市民70人が参加した。

 明延区長の小林史朗さん(59)は一円電車の復活や、地域づくりの担い手として、NPOを立ち上げてきた取り組みを紹介した。子どもや家族を対象にしたイベントを今後も進める方針で、「人口減の中、住民だけでは活動の維持は限界。若い人を雇用できる組織にしたい」と話した。

 また「中瀬金山会」の会長、村上正さん(64)は、ガイド育成や展示施設の常時開館を課題に挙げ、「ハチ高原に来る学生が見学できるような地域にしたい」と抱負を語った。

 兵庫県立大の赤澤宏樹准教授(47)は「景観を生かしたまちづくりの主体は行政から住民に代わり、今後は定住者以外も巻き込むことが重要だ」と述べた。(桑名良典)

2018/3/4
 

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