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銀の馬車道 鉱石の道

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■養父市大屋町明延

 明延鉱山は近代鉱山として発展し、1987(昭和62)年の閉山まで錫(すず)、銅、亜鉛、タングステンなどを採掘しました。一部が明延鉱山探検坑道として公開されています。

 鉱石は、大仙粗砕場(そさいじょう)に集まり約6キロメートル離れた神子畑選鉱場(兵庫県朝来市)に運ばれました。この明延と神子畑を結んだのが明神(めいしん)電車です。鉱石を運搬する合間に、乗客を運賃1円で運んだ客車が一円電車と呼ばれました。明延鉱山で製造した白金、赤金、くろがねは市指定文化財として保存されています。

 白金と赤金は、電動客車です。白金は1952(昭和27)年製造で定員6人、赤金は53年製造で定員9人。小型の鉱山電車は全国でも他に例がありません。

 くろがねは49年、三菱鉱業の社長視察用の特別な客車として製造されました。67年後の現在も明延で走っています。(養父市教委社会教育課長 谷本進)

 【メモ】客車くろがねは一円電車明延線(70メートル)で復活運行している。明延鉱山探検坑道は、ガイドが坑道650メートルを案内する。定期的に坑道見学会や一円電車乗車会がある。あけのべ自然学校TEL079・668・0258

 【アクセス】明延へは、JR山陰線八鹿駅から「明延」行きバスで「明延」下車。付近に白金やくろがねが展示されている。

2016/11/30
 

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