連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

銀の馬車道 鉱石の道

  • 印刷
現存する「銀の馬車道」を走る馬車=いずれも神河町吉冨
拡大
現存する「銀の馬車道」を走る馬車=いずれも神河町吉冨

 兵庫県と神河町が整備を進めていた中播磨地域初の道の駅「銀の馬車道・神河」(同町吉冨)が25日、オープンした。施設内には町内の特産品などが所狭しと並べられ、訪れた利用客らで大にぎわい。明治・大正期の産業道路で唯一現存する馬車道を馬車が走るイベントもあった。関係者は「新たな情報発信の拠点にしたい」と意気込む。(河尻 悟)

 銀の馬車道は、生野銀山と姫路・飾磨港を結んだ、約49キロに及ぶ国内初の高速産業道路。但馬の鉱山群へと続く「鉱石の道」と合わせたストーリーが日本遺産に認定された。

 道の駅は現存する馬車道にほど近い、国道沿いに開設。敷地面積は約4500平方メートルで、町の第三セクターが運営していた飲食施設「かんざき大黒茶屋」を改修するなどした。県が約1億円、同町が約3千万円の費用を負担した。

 地元産の吉冨瓦を使ってデザインした休憩コーナーやアンテナショップが入る建物を新設。観光スポットの紹介や約300年の歴史を誇る「仙霊茶」など特産品の販売、おはぎやしちりん焼きのおかきなどの実演販売をする。

 30台分の駐車場やレンタサイクルも備える。

 この日は、日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」推進協議会が、ほろの屋根がついた10人乗りの馬車を運行。観光客らが次々と乗り込み、田園に囲まれた約1・3キロを約20分かけて大型のばん馬がけん引した。

 式典では、山名宗悟町長が「地域の魅力を余すことなく伝え、若者定住への足掛かりにしたい」とあいさつ。関係者によるテープカットが行われた。地元の新鮮な野菜や米の販売などもあり、人気を集めた。

 馬車は26日午前11時~午後3時にも運行予定。同道の駅TEL0790・32・2837

2017/11/26
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 50%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ