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銀の馬車道 鉱石の道

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パネル討論などで文化財の活用を探ったシンポジウム=神河町寺前
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パネル討論などで文化財の活用を探ったシンポジウム=神河町寺前

 「神河町歴史文化遺産保存活用地域計画」が文化庁の認定を受けたことを記念するシンポジウムが24日、兵庫県神河町寺前の町中央公民館グリンデルホールであった。識者の講演とパネル討論を住民約100人が聴講。文化財の利活用を通じた地域活性化の方策を考えた。

 同町は今年2月、県内の市町で初の認定を受けた。国に文化財の登録を提案でき、事業への補助金も加算されやすくなる。計画では日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」、県指定文化財「福本遺跡」を軸に沿線、周辺の文化財もからめて活性化を図るとしている。

 シンポは町教育委員会などが企画。パネル討論には山名宗悟町長、但陽信用金庫の破魔淳司・地域創生部副部長ら5人が登壇し、意見を交わした。

 町内で発掘調査に携わる京都府立大の菱田哲郎教授は、他市町との連携を提案。福本遺跡に近い神河町粟賀町の法楽寺には、聖徳太子の子どもを滅ぼしにいったとされる犬の像が2体並ぶ。かたや、奈良県王寺町の達磨(だるま)寺には、聖徳太子の愛犬の伝承が残る。ともに県内で初めて歴史文化遺産保存活用地域計画が認定された町という共通点から「両町が“仲直り”するなど、つないで膨らます活用もできる」と呼び掛けた。

 参加した神河町の男性(71)は「身近な場所の魅力を再発見できた気がする」と話していた。(井上太郎)

2020/10/25
 

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