連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

銀の馬車道 鉱石の道

  • 印刷
認定を祝う垂れ幕やのぼりを設置する神河町の住民ら=神河町中村
拡大
認定を祝う垂れ幕やのぼりを設置する神河町の住民ら=神河町中村

 兵庫県の姫路・飾磨港から生野鉱山(朝来市)を結んだ産業道路「銀の馬車道」が28日、「鉱石の道」とともに日本遺産に認定され、地元自治体や関係者らからは喜びの声が上がった。認定を地域のPRの弾みにしようと急きょ、垂れ幕などを作った自治体もあり、「沿線市町の魅力をさらに向上させたい」と意気込んでいる。

 神河町中村地区は、馬車道沿線に町並みが広がり、往時の面影を残す。同地区にある「銀の馬車道交流館」では、当時の様子を紹介する資料や、往来していた馬車の模型なども展示されている。

 認定を受けて、同館は歓迎する垂れ幕を設置。作業をした井上利秋区長(66)は「選ばれるまでハラハラしていた。馬車道をPRする活動にも弾みがつく。まちの活性化につなげていきたい」と笑顔で話した。

 町は、役場(同町寺前)や公立神崎総合病院(同町粟賀町)に「祝 日本遺産認定」と記した垂れ幕などを掲示。沿線や観光施設などに認定をPRするのぼり計250本を立てた。

 町内には今年11月にも道の駅「銀の馬車道・神河」(同町吉冨)がオープンする予定で、認定との相乗効果を期待する声も上がっている。

 馬車道で運ばれた鉱産物は、飾磨港(姫路市)を起点に全国に搬出された。同市の石見利勝市長は「姫路城と共に歴史的遺産の魅力を十分に生かし、地域のさらなる発展に取り組みたい」とコメントした。

 市は29日から、JR姫路駅周辺や市役所などにのぼりを掲出。同駅前の電光掲示板に認定を知らせるPR文を表示するなどして、機運を盛り上げる。(三宅晃貴、三島大一郎)

2017/4/29
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 35℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ