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銀の馬車道 鉱石の道

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「あけのべ一円電車まつり」で人気を集めた体験乗車会。秋晴れの中、家族連れらを乗せてガタゴト進んだ=養父市大屋町明延
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「あけのべ一円電車まつり」で人気を集めた体験乗車会。秋晴れの中、家族連れらを乗せてガタゴト進んだ=養父市大屋町明延
鉱山から採掘された鉱石を割ってキラキラとした金属を確かめる子どもたち=養父市大屋町明延
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鉱山から採掘された鉱石を割ってキラキラとした金属を確かめる子どもたち=養父市大屋町明延

 日本の近代化を支えた明延鉱山をテーマにした「第14回あけのべ一円電車まつり」が2日、兵庫県養父市大屋町明延で開かれた。一円電車の乗車や鉱石発掘などの体験が行われ、坑道見学などにも多くの家族連れが参加した。秋晴れの下、社宅や公衆浴場などが残る旧鉱山街に、子どもたちの歓声が響いた。(桑名良典)

 明延鉱山の産業遺産を生かし、地域を活性化しようと、「鉱石の道」明延実行委員会や明延区などが開いた。新型コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった。

 午前9時、警笛とともに「始発」の列車が動き出した。たつの市から来た男児(7)は「初めて乗ったときは、かっこいいと思ったが、きょうはだんだんかわいく感じてきた」と話していた。

 また、鉱山稼働時の様子が分かる「坑道見学」も家族連れでにぎわった。約650メートルの見学コースには、掘削機械などが展示されている。ガイドクラブのメンバーが「採算が合わず閉山したが、まだ多くの資源が残っている」と紹介した。

 会場には、鉱山から採掘された鉱石の発掘体験コーナーも設けられた。子どもたちは黄銅鉱や斑銅鉱などをハンマーで割って、キラキラ輝く部分を瓶詰にしていった。

 旧鉱山街には空き家を活用したカフェも登場。明石工業高等専門学校(明石市)の学生らが運営を担った。かつて750戸あった「鉱山社宅」や、地区内にあった共同浴場を巡るスタンプラリーも行われた。

2022/10/3
 

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