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銀の馬車道 鉱石の道

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日本遺産の赤れんが壁の一部を残したモニュメント=姫路市飾磨区宮
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日本遺産の赤れんが壁の一部を残したモニュメント=姫路市飾磨区宮

 日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」の構成文化財で、馬車道の発着点だった飾磨津(現・姫路港、兵庫県姫路市)の周辺に残る「赤れんが壁」を切りだしたモニュメントが完成した。壁沿いの道路の拡幅工事で撤去されることになっていたが、歴史的な価値や地元の意見から一部を保存することになった。

 銀の馬車道は飾磨津(姫路市)と生野鉱山(朝来市)を結ぶために1876(明治9)年に開通。赤れんが壁は明治中期の建造とされ、姫路市飾磨区宮の化学会社の敷地に沿って続く。道路拡幅で一時は撤去も取りざたされたが、県が関係者と協議を重ね、一部を保存することになった。

 モニュメントは、壁東端の倉庫だったとされる部分を移築した。高さ約2・6メートル、横幅約4・2メートルで、脇には馬車道の歴史とともに壁を紹介する案内板を設置している。

 残りの壁は秋ごろまでに撤去する予定。近くの会社員の男性(56)は「小学生のころ、壁にボールを当てて一人野球をしていたのが懐かしい。撤去は寂しいが、一部でも残って良かった」と話していた。(地道優樹)

2020/4/16
 

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