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銀の馬車道 鉱石の道

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広瀬栄市長(右)に金の鉱石を手渡す渡辺理史社長=養父市役所
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広瀬栄市長(右)に金の鉱石を手渡す渡辺理史社長=養父市役所

 日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」を構成する中瀬鉱山(兵庫県養父市)で、金属の製錬所を経営する「日本精鉱」(東京)が15日、同鉱山から掘り出された金の鉱石を養父市に寄贈した。市は今後、一般向けに展示し、観光振興や地域活性化に役立てていく。

 中瀬鉱山では約450年前に金が発見され、その後、日本有数の金山として繁栄。金の露出した珍しい鉱石が採れたのが特長で、米国のスミソニアン博物館にも同鉱山の鉱石が所蔵されている。1969年に採掘を終え、現在は同社が製錬事業のみを展開している。

 寄贈は、今年4月の日本遺産認定を受け、広瀬栄市長が同社に依頼したのがきっかけという。

 鉱石は高さ約10センチ、幅約12センチ、奥行き約10センチで、同社によると、昭和10年ごろから閉山までの間に採掘されたという。石英を中心とする石の表面で、自然金の結晶が輝く。金の含有量は微量だが、養父市教育委員会は「標本として価値が非常に高く、値段を付けられない」としている。

 この日、渡辺理史社長が同市役所を訪れ、広瀬市長に鉱石を手渡した。渡辺社長は「日本遺産に中瀬鉱山も入ったことは大変喜ばしい」と話した。市は今後、鉱石を日本遺産関連の催しなどで公開する。(那谷享平)

2017/12/16
 

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