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銀の馬車道 鉱石の道

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最上部が公開された神子畑選鉱場跡=11月19日、朝来市佐嚢(撮影・秋山亮太)
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最上部が公開された神子畑選鉱場跡=11月19日、朝来市佐嚢(撮影・秋山亮太)
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最上部が公開された神子畑選鉱場跡=11月19日、朝来市佐嚢(撮影・秋山亮太)

 兵庫県朝来市佐嚢の神子畑選鉱場跡を訪れる観光客が急増している。全国的な知名度は決して高くなかったが、4月に「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」が日本遺産に認定されたことで「東洋一」と呼ばれた圧倒的スケールに注目が集まり、団体ツアーが相次いでいるという。(長谷部崇)

 地元住民でつくる神子畑鉱石の道推進協議会が、選鉱場跡の麓にあるムーセ旧居で2012年度から観光客数を計測。竹田城跡のブームに沸いた14年度の7862人がこれまでの最高だったが、本年度は11月末の速報値ですでに超え、初めて1万人に届きそうな勢いだ。

 昨年度、30台896人だったバスツアーも急増し、本年度は予約を含めて126台3684人と4倍に。阪神間や東海地方からの団体客が目立つという。

 行き先を明かさない「ミステリーツアー」で目的地に選ばれるケースも多い。バス会社「三重交通」(津市)は、日本遺産の認定をきっかけに、神子畑選鉱場跡をツアーの行程に組み込んだ。同社の担当者は「全くと言ってよいほど知られておらず、見た人のインパクトも大きい。地元ガイドさんの解説も丁寧で、訪れる価値を倍増させている」と話す。

 11月、日本遺産認定を祝い、選鉱場跡の最上部を初公開したイベントでは約千人が訪れ、予想以上の反響があったという。神子畑区の山内隆治郎区長(73)は、「来年以降も定期的に公開イベントを開くなど、観光客を呼び込む取り組みを続けたい。将来、傾斜面を行き来した『インクライン』を復活させることが私の夢」と話している。

2017/12/19
 

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