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銀の馬車道 鉱石の道

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北星社宅
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北星社宅

■養父市大屋町明延

 明延の鉱山町は、明延川に沿って約1300メートルも続きます。かつては、約280棟もの鉱山社宅が山の斜面にまで立ち並びました。約1200人が生活し、1956(昭和31)年の人口は4167人、明延小学校の児童数は680人でした。

 うち北星地区には木造の長屋社宅が27棟ありました。35(昭和10)年ごろの建設で、住宅は5戸がつながり、一戸の間取りは3畳と4畳半、6畳および台所と便所、玄関。現在、4棟を産業遺産として保存しています。

 明延の中心部には1150人を収容する劇場の協和会館が当時の外観で残っています。毎月10本の映画が上映され、歌手の島倉千代子さんも公演しました。ほかにも病院や共同浴場、水道、発電所など生活に必要な施設を鉱山会社が経営しました。明延は当時、近代的なニュータウンとして発展しました。

 (養父市教委社会教育課長 谷本進)

【メモ】トタン屋根が並んだ社宅は外壁に下見板が張られ、明延らしい鉱山町の景観を作っていた。北星社宅は一円電車乗車会にあわせて定期的に公開している。あけのべ自然学校TEL079・668・0258

【アクセス】JR山陰線八鹿駅から「明延」行きバスで。旧協和会館前に到着する。自動車では北近畿豊岡自動車道の養父ICから約35分。

2016/11/2
 

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