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銀の馬車道 鉱石の道

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「鉱石の道」を地域活性化につなげようと協議会を立ち上げたメンバーら=佐嚢コミュニティセンター
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「鉱石の道」を地域活性化につなげようと協議会を立ち上げたメンバーら=佐嚢コミュニティセンター

 4月、日本遺産に認定された「銀の馬車道 鉱石の道」を地域活性化につなげようと、鉱石の道が通る旧朝来町の各区の代表らが7日夜、朝来市佐嚢の佐嚢コミュニティセンターに集まり、「朝来鉱石の道協議会(仮称)」を立ち上げた。(長谷部崇)

 鉱石の道は、神子畑鉱山から神子畑川沿いを下り、羽渕の鉱石積替(つみかえ)所を経て、生野まで続いた。神子畑-生野間の馬車道16・2キロは1885(明治18)年に完成。後に明延鉱山の鉱石も運搬した。

 文化庁は日本遺産について、地域全体での一体的な整備・活用を呼び掛けており、神子畑区の山内隆治郎区長(73)が神子畑から岩津まで沿線10区に声を掛け、協議会の設立に至った。

 当面の活動として、秋に日本遺産認定を祝うイベントを開き、鉱石の道のウオーキングや沿道での案内板設置、パンフレットの作製などに取り組む。秋に鉱石の道の散策を楽しめるよう、9日に同市佐嚢の休耕田1ヘクタールでコスモスの種約50キロ分をまくという。

 同市佐嚢の旧神子畑鉱山事務舎(ムーセ旧居)の4~6月の入館者(土日・祝日のみ)は、前年同期比25%増の約2400人だった。8月以降も三重や大阪から団体旅行の予約が相次いでいるという。一方で周辺に飲食店や物販店がなく、老波(しわなみ)区の足立哲夫区長は「岩津ねぎなどの農作物を出張販売できないか。観光客も喜ぶのでは」と話した。

2017/7/21
 

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