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銀の馬車道 鉱石の道

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屋形橋
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屋形橋

■市川町屋形

 市川町屋形は江戸時代から宿場町として発展しました。銀の馬車道は、当初屋形宿の東側に新たにバイパスを造る計画でしたが、これに地元屋形村が強く反対しました。宿場が寂れることを恐れたのです。

 1873(明治6)年、ルート変更の嘆願書を再三、当時の飾磨県や生野鉱山寮出張所に提出しています。「道幅を広げるための建物撤去の費用は屋形村が負担します」とまでしています。翌年、この熱意が伝わり、ついにバイパス計画は中止になりました。

 その屋形の町並みを西に進むと屋形橋が見えてきます。1933(昭和8)年に鉄筋コンクリート製の大橋が架けられました。橋の上部に架かる二つのアーチの曲線が美しく、なんとも優雅な姿を見せています。

 近々、橋の欄干に付いていた大きなランプ灯が復元される予定です。どんな光が灯(とも)るのでしょうか。

 (市川町教育委員会教育課長 原田和幸)

【アクセス】JR播但線鶴居駅を出ると、すぐ正面に屋形橋。橋を渡ると屋形宿の面影が残る街道が現れる。

【メモ】屋形バイパスは1976年、国道312号線として完成。銀の馬車道のバイパスルートが復活した。屋形橋は近代化遺産に登録。

2016/11/7
 

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