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銀の馬車道 鉱石の道

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自分たちで調べた地域の歴史を発表する生徒たち=生野マインホール
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自分たちで調べた地域の歴史を発表する生徒たち=生野マインホール

 生野高校(兵庫県朝来市生野町真弓)で世界史を学ぶ3年生約50人が18日、生野マインホール(同町口銀谷)で生野鉱山や「銀の馬車道」など自分たちで調べた地域の歴史について発表した。(長谷部崇)

 山田賢一教諭(32)の授業で9月から10班に分かれ、町内に残る歴史的建造物や最盛期は40以上もあったという寺など、各班で関心のある事柄を文献や聴き取り、フィールドワークなどで調べた。

 鉱山やまちの近代化を調べた班は「明治初期にお雇い外国人が招かれて以来、鉱山では電動機の使用が主流になり、膨大な電力が必要になった」と解説。「火力発電はコストがかかるため、鉱山の人々は水力に着目した」。市川支流には発電用のダムがいくつも造られ、水の引き込み口にかかる大量のウナギは鉱山職員のひそかな楽しみだったというエピソードも紹介した。

 無料の映画館や美空ひばりの公演、鉱山の余った電力を利用したイルミネーションなど鉱山最盛期の娯楽も紹介。発表者の一人、藤原尚輝さん(18)は「昔の生野は時代の最先端を行き、自分の想像以上に栄えていたことが分かった」と話していた。

2016/11/19
 

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