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銀の馬車道 鉱石の道

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三木家住宅
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三木家住宅

■福崎町西田原

 銀の馬車道は生野鉱山から神河町、市川町を経て、福崎町の辻川界隈(かいわい)を西から東へ横断し、西光寺野へと南下します。辻川界隈の中央部、馬車道に面して立つ風格ある大庄屋の屋敷が三木家住宅です。

 三木家は英賀城主の後裔(こうえい)と伝え、江戸時代には代々姫路藩の大庄屋を務めました。民俗学者・柳田國男との縁も深く、1885(明治18)年、11歳の國男少年が1年間預けられ、歴代の当主が集めた大量の蔵書を耽読(たんどく)、これが後年、日本民俗学を生む基となりました。

 また明治初年、表門前を通る街道が馬車道として拡幅整備される際、三木家は表門を小規模に建て替え、位置を移動させて用地を提供し、建設に協力しました。

 現在、屋敷地は1861平方メートルで、敷地内に表座敷(母屋)、副屋、離れ、内蔵、米蔵、酒造蔵、角蔵、厩(うまや)、表門の9棟の県指定文化財が存します。いずれも旧態をよく残しており、その壮大な構えは大庄屋の生活を今に伝えます。

 (福崎町教育委員会社会教育課副課長 福永知美、写真・桑原英文)

【メモ】三木家住宅は2010年度から保存修理工事を進めており、現在は非公開。今月23日、福崎町自然歩道を歩こう大会の開催に合わせ、臨時公開(午前10時~午後4時半)される。

【アクセス】JR播但線福崎駅からタクシーで約10分。車は播但道・中国道で福崎インターから約5分。「もちむぎのやかた」の西側。

2016/11/21
 

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