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銀の馬車道 鉱石の道

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 日本の近代化を支えた鉱産物や生活物資輸送用の産業道路「銀の馬車道」(飾磨港-生野鉱山)と「鉱石の道」(生野-神子畑、明延、中瀬の各鉱山)の日本遺産認定に向けたフォーラム「めざせ、日本遺産!銀の馬車道 鉱石の道」(神戸新聞社後援)がこのほど、朝来市の生野マインホールで開かれた。地元住民ら約520人が参加し、歴史遺産を生かした地域づくりをテーマにパネル討議があったほか、関係自治体(姫路、養父、朝来市、神河、市川、福崎町)の各市町長がスピーチし、認定に向けた思いを一つにした。

   ◇   ◇

 播磨・但馬両地域を南北に貫く「道」に焦点を当て、「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73キロメートルの轍(わだち)~」と題して2017年度認定を目指し、関係市町が文化庁に申請した。

■73キロ16の構成文化財

 鉱産物を各地へ運び出した飾磨港(姫路市)から、明治期の宿場町の面影を残す辻川(福崎町)、屋形(市川町)、粟賀(神河町)を経て、鉱山都市として栄えた生野(朝来市)に至る「銀の馬車道」。当時最先端の西洋技術を駆使し、日本初の高速産業道路として建設された。生野からは神子畑(同)、明延(養父市)、中瀬(同)の各鉱山群が点在する地域へといざなう「鉱石の道」が続く。この二つの「道」沿いに点在する馬車道跡や旧家、鉱山の遺構と町並み、鉱員たちを運んだ「一円電車」など計16の構成文化財をつなぎ、日本の近代化に触れるストーリーとして組み立てた。

■ストーリーを組み立て

 ストーリーと関連付けた地域活性化計画案を作成しており、観光産業に携わる人材の育成、地域内外での普及啓発と情報発信、拠点整備、南北の観光ルート創出などに取り組み、継続的な観光振興と地域経済活性化に向けた仕組みづくりを目指す。

 申請に当たっては、神戸新聞社パートナーセンターが兵庫県教育委員会とともにオブザーバーとして協議に参画。これまで日本遺産関連のニュースを神戸新聞紙面と電子版で重点的に紹介しており、認定後も地元メディアとして支援を続ける。申請結果は4月中旬に発表される予定。

2017/3/27
 

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