俳優で「創作あーちすと」の「のん」さんが２０日、鉱山町の風情が残る兵庫県朝来市生野町口銀谷で開く作品展（２１～２９日）を前に、展示会場で会見した。のんさんは「日本家屋に展示するのは初めてだが、洋室に飾るのとは違う光の入り方や反射の仕方で、面白い展示になった」と説明。「できるだけたくさんの人に見てほしい」と呼びかけた。

　作品展は、産業遺産の保存や活用などに取り組むＮＰＯ法人「Ｊ－ヘリテージ」が地元団体と連携して主催。鉱山経営者の邸宅や鉱山職員宿舎などの５会場で約４０点を展示する。

　のんさんは昨年２月、自ら脚本、監督、主演を務めた映画「Ｒｉｂｂｏｎ」を公開した。作品展には、映画のクライマックスシーンにも登場し、リボンで修復した主人公の自画像や友人の作品が出されるほか、主題歌のプロモーションビデオで使われた衣装などを展示。２１９体のこけしに赤いリボンを飾った「真っ赤童の部屋」も出品している。

　鑑賞は予約制で有料。詳細や申し込みは、公式ホームページ「ｉｋｕｎｏ　ａｒｔ　ｓｔａｙ」で。同法人ＴＥＬ０８０・７１７３・５２４５