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銀の馬車道 鉱石の道

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銀馬車かぼちゃの苗を植える児童たち=神河町粟賀町
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銀馬車かぼちゃの苗を植える児童たち=神河町粟賀町

 兵庫県の飾磨港と生野鉱山を結ぶ明治期の産業道路で日本遺産の「銀の馬車道」にちなんだ「銀馬車かぼちゃ」の栽培が、同県神崎郡3町で始まった。21日に神河町粟賀町の畑で、近くの神崎保育園、神崎小学校の子どもたち約90人が苗を植えた。8月中旬に約3千個の収穫を見込み、姫路市を含む沿線のイベントや飲食店、JA兵庫西の農産物直売所などで加工、販売される。

 沿線自治体や企業でつくる「銀の馬車道ネットワーク協議会」が、ほぼ現存しない馬車道をPRするために昨年始めた。シンデレラの「かぼちゃの馬車」から「馬車かぼちゃ」を連想し、銀鉱石の色を思わせる白皮の品種「伯爵」を選んだ。甘くて菓子の加工に向く▽栽培期間が短い▽国産の収量が不足気味で採算性が高い-という利点を生かし、3年間で特産化を図る。

 JA兵庫西を通じて営農組合や認定農業者が栽培を担う。初年度は姫路市、神崎郡の飲食店10店舗がメニューを開発した。今年は昨年実績の3倍の収量を見込んでおり、直売や新メニューでの拡販を目指す。

 この日は長靴を履いた子どもたちが畝に10センチ程度の穴を掘り、計500本の苗を植えていった。神崎小4年の男児は「元気に育てて、カボチャごはんを食べたい」と笑顔。神河町内の小中学校では2学期以降、銀馬車かぼちゃが給食で使われる予定という。(井上太郎)

2019/5/21
 

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