エッセー・評論

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撮影・木皿泉

撮影・木皿泉

 年号が変わる。そう聞いただけで何か安定しないふわふわした気持ちになるのは私だけだろうか。「令和」という呼び名は、いずれ人の暮らしにとけこみ、確固たるものになってゆくだろう。そうなる前の、この不安定な感じを何と表現すればいいだろう。

 「平成」が発表されたときは、「昭和」が終わったことがあまりにもショックだったので、ぼんやりとそういうものかと思った。今回は余裕があるのか、バラエティー番組の企画のひとつのような扱いで、元号決定までの舞台裏をテレビがいちいち教えてくれる。何が候補に挙がっているのか、選者は誰か、何が1番人気だったか等々。ケーキを選んでいるのと変わらない気がして、有り難みが薄いのである。

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2019/4/14
 

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