
撮影・木皿泉
高倉健さんからもらったという甘酒を、知人からおすそ分けしてもらったことがある。お正月に飲もうと楽しみにしていたのだが、もったいなくて開封できなかった。その後、飲むに相応(ふさわ)しいシチュエーションはなかなか訪れず、賞味期限が過ぎ、それでももったいなくて捨てることができずにいる。
せっかくの厚意を無駄にしてと怒られそうだが、全てをバカにしているような私でさえ、高倉健の名前を聞くと神のように思っているわけで、そのことに自分自身驚いた。
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