学校法人中内学園流通科学大学

学長 清水 信年

教育プログラムを刷新

―国際化が順調に進んでいる。

 アジアを中心に18の国・地域の学生が学び、前年度は留学生の割合が全学生の約3割に上りました。本年度も昨年並みの数の留学生が入学します。学園の創設者・中内功は、1988年に開学する以前の1970年代から「学生の3分の1を留学生に」「キャンパスの共通言語を英語に」と大学構想を描いていましたから、構想の一つが数字の上でかなり近づきました。中国など現地の高校や大学、また国内の日本語学校との関係づくりを長年かけて行ってきたことが奏功しています。近年、工場や福祉現場、小売業店舗などで多くの外国人労働者が働くようになりました。本学には卒業後に日本で働きたい留学生も多く、外国人労働者のマネジメントや戦略立案ができる正社員となる人材を送り込めるよう、留学生のキャリア支援にも力を入れています。

―独自方針を見直しました。

 就職活動の支援にとどまらず、4年間かけて人格形成や職業観醸成を含めた学生の成長を支える「夢の種プロジェクト」を導入してから10年となり、1年次のプログラムを中心に内容を見直しました。1人1台端末環境で中高生時代を過ごしてきた新入生が、大学でもっとデジタル端末を有効活用できる教育プログラムに刷新。第一線で活躍する企業人や卒業生との交流もさらに充実させ、より多くの学生がなりたい自分を見つけ、夢の種を咲かせられるプロジェクトへと磨きをかけています。

―社会共創活動について。

 企業や自治体などが抱える問題の解決に、学生がマーケティングの知識を生かして取り組む社会共創活動が2009年始まり、年間約600人の学生が商品開発などを行っています。大学が企業との連携を確立して、組織的にゼミ活動をサポートしているところが本学の特徴です。

法人概要

流通科学大学のキャンパス
所在地〒651-2188 神戸市西区学園西町3の1
TEL078・794・3555
設 立1988年4月1日
在学生数3626人(2024年5月1日現在)
学部・学科商学部(マーケティング学科・経営学科)、経済学部(経済学科・経済情報学科)、人間社会学部(心理社会学科・観光学科・人間健康学科)、大学院
ホームページhttps://www.umds.ac.jp/