大栄環境株式会社

代表取締役社長 金子 文雄

災害廃棄物円滑に処理

―阪神・淡路大震災から30年。

 当社は1979年、廃棄物の最終処分事業からスタートしています。大きな転機となった出来事の一つが阪神・淡路大震災で、被災地全体で発生した震災廃棄物の3分の1の処理に携わりました。その後、3月末時点で全国200自治体と災害廃棄物処理に関する協定を結んでおり、大規模自然災害発生時に各自治体におけるごみ処理施設での廃棄物処理が困難になった場合、災害廃棄物の処理などを適正かつ円滑、迅速に行うことを目指しています。

―足元の業績は好調だ。

 3期連続で過去最高収益を更新できる見込み。プラスチック資源循環の仕組みづくりを、事業者と自治体が一丸となって進めることを目的に施行されたプラスチック資源循環促進法が新たな成長の機会となっています。多様なパートナーと連携しプラスチックの素材などに応じ、マテリアル、ケミカル、サーマルリサイクルを最適に組み合わせる再資源化スキームの構築に挑戦しており、廃プラスチックの回収から製品化まで動静脈連携でコーディネートする「iCEP PLASTICS」の提供も開始しました。また、自治体の焼却等熱処理施設を建て替えるタイミングで、一般廃棄物と産業廃棄物を一体的に処理する施設を、当社の資金で整備する公民連携事業にも積極的に取り組んでいます。

―六甲アイランドの活性化にも取り組んでいる。

 本部を置く六甲アイランドには、スーパーやスポーツ娯楽施設などを誘致し24年3月、「ROKKO iPARK」を開業し、街のにぎわいを実感しています。また同年3月には、サッカー女子WEリーグ「INAC神戸レオネッサ」の経営権を取得しました。今後は地域でのサッカー教室にも力を入れ、神戸から世界を目指す選手を輩出できたらと考えています。

法人概要

新CMは「INAC神戸レオネッサ」の選手たちがぐるぐるダンスを披露
所在地〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中2の9の1 神戸ファッションプラザ
TEL078・857・6600(代表)
設 立1979年10月17日
事業内容環境関連事業他
資本金59億700万円
売上高730億3500万円(2024年3月期)
従業員数2702人(25年2月末日現在)
支社・支店・工場再資源化施設等73か所
連結子会社三重中央開発(株)など38社
ホームページhttps://www.dinsgr.co.jp/