
代表取締役社長 谷口 方啓氏

万博にシステムを提供
―大阪・関西万博に「運営参加ブロンズパートナー」として協賛します。
およそ155ヘクタールの万博会場で、100棟を超える各パビリオン内に設置される非常用放送設備と屋外スピーカー約600台が連携する大規模フルネットワークシステムを提供しています。連携する放送設備の使用状況や異常検知ができ、災害発生などの緊急時には本部からの避難指示情報を屋内外の来場者やスタッフに伝えます。平常時は案内放送やBGM放送、空間演出などに用いられます。
―自治体と連携した実証実験について。
コロナ禍を脱して多くの観光地が活気を取り戻す一方、繁華街における悪質な客引きや道路上のマナー違反などが問題視されており、自治体や商店街関係者は「より安全・快適な街に」との思いを強くしています。そこで当社は兵庫県と連携し、繁華街に人工知能(AI)機能を搭載した防犯カメラとスピーカーを設置。撮影範囲内の滞在人数が一定以上になると、客引き行為禁止を訴える音源を自動で放送する実証実験を神戸市内や西宮市内などで実施しました。また、実際にお客さまからの評価を得て納入に至ったケースとして、大阪・道頓堀商店街では4カ国語で外国人来訪者に対するマナー喚起が行われています。
―デジタル技術の活用がますます重要に。
アナログ時代には散逸だった音声や映像がデジタルネットワークでつながり、さらにAIを組み合わせることでさまざまな解決策が可能となる時代になりました。ただ、いくら素晴らしいシステムを導入しても、有事に使い方が分からなければ役に立ちません。すべての人が適切に情報を受け取ることができる社会の実現を目指し、そのための仕組みづくりや新たな開発に注力していきます。
法人概要

所在地 | 〒650-0046 神戸市中央区港島中町7の2の1 TEL078・303・5620 |
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創 業 | 1934年9月1日 |
事業内容 | 拡声放送機器、通信機器、その他情報伝達機械器具の製造販売、音響機器、映像機器、その他電子・電気機械器具の製造販売など |
資本金 | 52億7900万円 |
売上高 | 488億1400万円(2024年3月31日期) |
従業員数 | 3025人(連結)、789人(単体)(24年3月31日現在) |
支社・支店・工場 | 開発拠点1カ所、営業所28カ所 |
関連会社 | 国内4社、海外18社 |
ホームページ | https://www.toa-global.com/ja |