神戸学院大学

学長 備酒 伸彦

教育と研究で地域貢献

―4月1日付で就任しました。

 理学療法士として、民間病院等を経て、兵庫県職員としてさまざまなプロジェクトを担当。その後、2005年の総合リハビリテーション学部開設を機に本学に着任しました。時代はこれまでの常識が通用しない少子高齢・縮小社会に突入しており、「常識を知り、常識を疑い、自ら考えて時代を拓(ひら)く人材の育成」がこれからの大学教育には求められています。常識とは個人の知識や経験から形成されるもの。ですから学生には幅広い視野で常識を広げ、考えたことを具体的に行動に移す力を醸成してほしいと考えます。またそういった学生を育むため、教職員が安心して働くことのできる健全な環境を用意することも重要な務めだと考えています。

―他に重要視することは。

 神戸市内の大学や企業、行政が人材の獲得や育成で連携する「大学都市神戸産官学プラットフォーム」が昨年、本格的に始まりました。本学は「高齢社会を支える医療・介護事業の経営持続性と発展性を担う人材の育成」をテーマに、他3大学のリーダー校としてリカレント教育(社会人の学び直し)プログラムを実施し、確かな手ごたえを得ました。神戸医療産業都市に隣接する地の利を生かし、学内外の連携を強化して教育・研究の質向上に取り組みます。

―今後の大学運営について。

 先述の産官学プラットフォームでの高齢社会を支えるリカレントプログラムは、本学の教育や研究に好影響をもたらしています。こういった理想的な還元を進めながら本学が目指す方向性の一つに、実施研究と地域貢献を目的とした高齢者との共生ゾーンを学内に設置するプランも考えられるでしょう。自由な気風で、自主性のある学生が多く学ぶ本学だからこそ、大学自治のさまざまな可能性も追求していければと思います。

法人概要

(上から)ポートアイランド第1キャンパス、第2キャンパス、有瀬キャンパス
所在地〒650-8586 神戸市中央区港島1の1の3
TEL078・974・1551
設 立1966年1月23日
事業内容学校法人神戸学院
学生数11,196人(2024年5月1日現在)
学 部法学部、経済学部、経営学部、人文学部、心理学部、現代社会学部、グローバル・コミュニケーション学部、総合リハビリテーション学部、栄養学部、薬学部、大学院
ホームページhttps://www.kobegakuin.ac.jp/