大和工業株式会社

代表取締役社長 小林 幹生

ありたい姿実現へ注力

―「2030年ありたい姿」を掲げておられます。

 当社グループは土木・建築用のH形鋼を主力製品とし、船舶用品や鉄道軌道用品などと合わせ鉄で世界のインフラを支えています。
 形鋼グローバルナンバーワンを目指しつつ、二つの重点戦略を掲げました。「コア事業である形鋼事業の強靭(きょうじん)化」は、既存拠点増強とインドなど成長地域での新拠点獲得により形鋼生産能力を現在の650万トンから800万トンへ高め、うち400万トンをASEAN各国とアジア成長地域で完成させる姿を目指します。「新たな鉄・インフラ・グリーン事業領域への進出」についてはスイスのベンチャーキャピタルへの出資を足掛かりに、先端技術を持つスタートアップ企業との協業を進めるなど新たな取り組みに着手しています。

―カーボンニュートラル実現に向けた取り組みについては。

 13年を基準に二酸化炭素の排出量を25年で38%、30年で46%削減、50年にはカーボンニュートラルに挑戦します。製鉄時の原料として植物由来のバイオコークスの活用を進めます。製造時に発生する温室効果ガスは自助努力によりできる限り削減、残りの排出量を自然・森林由来のカーボンクレジットとバイオマス発電由来の再エネ証書により、「相殺・再エネ化」した環境配慮型鋼材「+Green」を開発し発売しました。

―人的資本経営の取り組みは。

 「2030年ありたい姿」の実現に向け、世界に通用するプロフェッショナル人材の育成に注力しています。フィードバックと人材育成重視の評価制度を導入し、フルフレックスやリモートワークで、社員事情に合った働き方にし、勤務時間の最適化と生産性向上にもつながっています。60歳以降も賃金水準を維持した65歳への定年延長も導入し、多様な人材が長く活躍できる企業を目指します。

法人概要

大和工業本社
所在地〒671-1192 姫路市大津区吉美380
設 立1944年11月8日
事業内容鉄鋼・重工・軌道用品
資本金79億9600万円
売上高1804億3800万円(2023年3月期)
従業員数単体88人、連結1414人(24年3月31日現在)
支社・支店・工場東京支店、大阪支店、九州営業所
関連会社当社ウェブサイトグループ会社一覧参照
ホームページhttps://www.yamatokogyo.co.jp/