日本たばこ産業株式会社

兵庫支社支社長 田中 明

震災の教訓を次世代へ

―震災30年の取り組みについて。

 阪神・淡路大震災では当社の社員も被災した一方で、震災後に生まれた社員が増えました。兵庫支社では風化を防ごうと、ラジオ関西などが主催してあの日の思いを声で残す「REC KOBE1995」に協賛し、社員や地域の販売店が収録にも参加する予定です。また、バレーボールSVリーグの大阪マーヴェラスは西宮市を練習拠点にしている関係で、神戸でもホームゲームを開催。1月のグリーンアリーナ神戸での試合では、黙とうや震災当時の様子を紹介するパネル展示を行いました。これからも震災の経験や教訓を次世代に継承する姿勢を大切にします。

―「Rethink PROJECT(リシンクプロジェクト)」のその後は。

 「視点を変えれば、世の中は変わる」をキーワードに、パートナーの皆さまとともに行っている地域貢献活動の総称です。昨年から取り組んでいるのがクリエーターの「地産地消」で、地元の人が地域の魅力を発見・発信していく試み。日本酒の海外輸出量が増加傾向にあることから、県内在住のクリエーターと神戸市が知恵をしぼり、灘の酒の物語や伝統などに焦点を当てて海外の賓客への贈答用袋を作り、今年2月、神戸市に贈呈しました。今後も持続可能な地方活性化の一助となる取り組みを続けていきます。

―たばこの販売数量や分煙の取り組みは。

 たばこの国内総需要は底堅く推移し、直近では加熱式の人気や、訪日客の増加が後押ししています。においが少なく副流煙も出ない加熱式は、喫煙者の半数に迫る勢い。大阪・関西万博と神戸空港国際化に合わせ、三ノ宮・元町エリアを中心に神戸市や事業者と協力しながら喫煙所整備、清掃活動、マナー啓発に注力していきます。

法人概要

「Rethink Creator PROJECT」贈答用袋の贈呈式
所在地〒651-0083 神戸市中央区浜辺通2の1の30 三宮国際ビル9F
TEL078・330・2340
設 立1985年4月1日
事業内容たばこ事業、医薬事業、加工食品事業
資本金1000億円
売上高3兆1498億円(2024年12月期)
従業員数46698人(24年12月31日現在)
支社・支店・工場支社47、工場4、研究所3
関連会社TSネットワーク(株)、鳥居薬品(株)、ジェイティ物流(株)、テーブルマーク(株)
ホームページhttps://www.jti.co.jp/