美樹工業株式会社

代表取締役社長 岡田 尚一郎

強み発揮し難工事挑戦

―足元の事業環境は。

 2024年12月決算は、減収減益でした。JR岡山駅前の再開発、西脇市・多可町地区のごみ処理施設の二つの大型工事で進捗(しんちょく)の遅れがありました。一方、収益マンションを一棟売りする事業は好調でしたがカバーできませんでした。25年12月期は、その二つの工事が進み、増収増益を見込んでいます。

―中期5カ年経営計画(24~28年度)を策定した。

 社内に若手社員を交えた「未来創造プロジェクト」を立ち上げて、会社の「ありたい姿」を議論し、「美樹工業はあきらめない」というパーパス(存在意義)を定めました。また、5年間の「中計」を策定し、数値目標を掲げました。その柱の一つは「事業基盤の強化」です。当社グループの事業領域は建築、土木、ガス、設備、リニューアル、再生エネルギーなど多岐にわたります。ゼネコン(総合建築業)、サブコン(設備工事業)の双方を併せ持ち、さまざまな工事を手掛けられる強みが発揮できる「Zeb―Con(ゼブコン)」を掲げ、再開発やごみ処理施設などの難工事にもチャレンジを続けています。

―中計のもう一つの柱「人を大切にする経営」については。

 事業をさらに発展させていくためには、お客さまから信頼される「人財」である社員にとって夢ある会社でありたいと考えています。昨年度から、新入社員1人に対し異なる部署に所属する先輩社員が付いて、公私にわたる相談に乗るメンター制度をスタートしました。また、今後は階層別研修を拡充し、将来のリーダーを育成していきたいと思っています。そして新・成長ビジョン「Miki Next Challenge500」(連結売上高500億、社員500人、初任給500万円)という目標の早期実現を目指します。

法人概要

「両荘地区義務教育学校(両荘みらい学園)」新築工事
所在地〒670-0947 姫路市北条951の1
TEL079・281・5151
設 立1962年1月23日
事業内容建築工事・土木工事・ガス導管敷設工事、ガス設備工事、給排水衛生空調設備工事
資本金7億6481万円
売上高272億円(2024年12月期連結)
従業員数571人(24年12月31日現在)
支社・支店・工場東京・大阪・神戸
関連会社セキスイハイム山陽(株)、(株)リブライフ、三樹エンジニアリング(株)、(株)ヒョウ工務店
ホームページhttps://www.mikikogyo.co.jp/