
代表取締役社長 池田 浩氏

革新的な生産ラインを
―2030年度の「ありたい姿」に向けた進捗(しんちょく)は。
当社製ベルトは自動車をはじめ、農業機械、産業用ロボット、家電製品などに幅広く使われています。22年に30年度の「ありたい姿」を発表し、24年中期経営計画ではその第2フェーズ(段階)の成長加速期間に入りました。30年時点の目標として、収益性が売上高1千億円・営業利益額130億円、資本効率性は自己資本利益率10%、そのほか株主還元・設備投資、人材戦略、ESG(社会・環境・経済価値の向上)の計5項目を掲げています。収益性を中心として順調に進捗し、早期達成も視野に入れて取り組んでいます。
―ESGの取り組みは。
基本理念「人を想い、地球を想う」の下、早くから事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献できる企業づくりを推進しています。30年に向けたCO2排出量は13年比46%減を掲げており、主な国内工場で重油に比べて環境負荷の少ない液化天然ガス(LNG)への切り替えを行ったことで大幅なCO2削減につながりました。今後はさらに50年の排出ゼロを目指して、バイオ燃料や水素エネルギーの導入を視野に入れています。またベルトの製造工法においても効率的で環境負荷の少ない革新的生産ラインの開発を模索しています。
―環境の変化にぶれない会社を目指しています。
そのために30年度の「ありたい姿」を掲げ、社会課題と向き合った新製品や新ソリューション(解決策)を創出し共創型ビジネスを推進しています。一方で、まだ活用していない特許技術も駆使しながらコア事業の体質強化にも取り組む構えです。新しいものと守るべきものの両方を大事にしながら、変化にぶれない強い会社を目指していきます。
法人概要

所在地 | 〒653-0024 神戸市長田区浜添通4の1の21 TEL078・671・5071 |
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設 立 | 1919年10月10日 |
事業内容 | ベルトおよび関連製品の製造・販売ほか |
資本金 | 81億5025万円 |
売上高 | 840億1400万円(2024年3月期) |
従業員数 | 連結4480、単独771人(24年9月30日現在) |
事業場 | 国内10拠点、海外10ヵ国14拠点 |
関連会社 | 三ツ星ベルト販賣(株)、三ツ星ベルト工機(株)、三ツ星ベルト技研ほか |
ホームページ | https://www.mitsuboshi.com/ |