連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

  • 印刷
拡大

 レンズを使わず、物を載せるだけで見ることが出来る独自の顕微観察技術を持つ「株式会社IDDK」(東京)は12月4日、第三者割当増資により、宇宙フロンティア投資事業有限責任組合(スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社)と、Samurai Incubate Fund7号投資事業有限責任組合(株式会社サムライインキュベート)を引受先としたプレシリーズAファーストクローズで2.4億円(J-KISS型新株予約権の発行を含む)の資金調達を実施した、と発表した。株式発行などによる累計調達資金は計4億5千万円となる。

 同社は、光学技術と半導体技術の融合により、従来の顕微鏡とは異なる原理の顕微観察技術「MID(マイクロイメージングデバイス)」を持っている。小さな半導体チップで対象物を捉え、パソコンなどにつなげば、従来の顕微鏡と同じような微小の世界を見ることができる。レンズが必要な顕微鏡より軽く、コンパクトなため、空間や重量などの制約の多い人工衛星内での活用が期待できる。今回の調達資金を活用し、宇宙バイオ実験事業の発展に向けた組織体制を強化し、次世代MIDの開発を進める。

 同社は宇宙バイオ実験のプラットフォーム企業になることで、宇宙利用の民営化を促進し、地上での研究だけでは解決できない人類課題に対してイノベーションを生み出す場を提供したい、としている。

■株式会社IDDK

東京都江東区富岡1-12-8 アサヒビル309/代表取締役:上野 宗一郎

2017年6月設立。事業内容は、顕微観察装置の研究・開発・製造・販売、顕微観察周辺技術の開発・製造・販売。アンカー神戸会員。

【関連記事】「宇宙と顕微観察技術について~IDDKの池田さんに話を聞いてみた」

2023/12/1
 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ