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「最速シューズ」秘話明かす アシックス 研究所長、神戸で講演
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シューズ開発について語る竹村周平さん(左端)らアシックスの「Cプロジェクト」のメンバー=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸 昨年の大阪国際女子マラソンで日本記録を更新した前田穂南選手=2024年1月、大阪市東住吉区、ヤンマースタジアム長居(撮影・長嶺麻子)
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シューズ開発について語る竹村周平さん(左端)らアシックスの「Cプロジェクト」のメンバー=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

昨年の大阪国際女子マラソンで日本記録を更新した前田穂南選手=2024年1月、大阪市東住吉区、ヤンマースタジアム長居(撮影・長嶺麻子)

  • シューズ開発について語る竹村周平さん(左端)らアシックスの「Cプロジェクト」のメンバー=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸
  • 昨年の大阪国際女子マラソンで日本記録を更新した前田穂南選手=2024年1月、大阪市東住吉区、ヤンマースタジアム長居(撮影・長嶺麻子)

シューズ開発について語る竹村周平さん(左端)らアシックスの「Cプロジェクト」のメンバー=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸 昨年の大阪国際女子マラソンで日本記録を更新した前田穂南選手=2024年1月、大阪市東住吉区、ヤンマースタジアム長居(撮影・長嶺麻子)

シューズ開発について語る竹村周平さん(左端)らアシックスの「Cプロジェクト」のメンバー=神戸市中央区加納町4、アンカー神戸

昨年の大阪国際女子マラソンで日本記録を更新した前田穂南選手=2024年1月、大阪市東住吉区、ヤンマースタジアム長居(撮影・長嶺麻子)

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  • 昨年の大阪国際女子マラソンで日本記録を更新した前田穂南選手=2024年1月、大阪市東住吉区、ヤンマースタジアム長居(撮影・長嶺麻子)

 トップアスリート向けのランニングシューズ開発の舞台裏についてアシックス(神戸市中央区)の担当者が語るイベントが、神戸・三宮のビジネス交流拠点アンカー神戸で開かれた。同社スポーツ工学研究所長の竹村周平さん(47)らが、アスリートと一緒に進める開発の歩みを明かした。

 同社と神戸新聞社の主催。部活動で陸上競技に励む中高生からビジネスマンまで約50人が耳を傾けた。

 竹村さんは、2019年に発足したトップアスリート向けシューズの開発チーム「Cプロジェクト」を率いる。「C」は頂上(Chojo)の頭文字。頂点に立つ選手に同社製シューズを履いてもらい、愛用者の裾野を広げる狙いがある。

 チームができた背景として竹村さんは、五輪のマラソンで12年ロンドン、16年リオデジャネイロと2大会続けて、メダリストに同社製シューズを履いた選手がいなかったことに言及。箱根駅伝では、ナイキが投入した厚底シューズに席巻され、アシックス製を履く選手が減っていたとした。

 チームは開発に向け、底の厚さやつま先の反り具合などがさまざまなシューズを選手たちに配った。走りやすさを聞いたところ、ピッチ走法やストライド走法など選手の走り方に応じて好まれるシューズが異なることが判明。これを製品の開発に反映させたという。

 昨年の大阪国際女子マラソンで日本記録を更新した前田穂南選手(天満屋、尼崎市立園田東中出身)や、パリ五輪の男子マラソン銀メダリスト、バシル・アブディ選手(ベルギー)も同社製シューズを使用。箱根駅伝でも、21年にゼロになった同社のシェアが今年は26%まで上がった。男子100メートルでは8月、桐生祥秀選手が同社製シューズを履いて9秒99をマークした。

 竹村さんは「これからもアスリートとの距離を縮め、本音を聞かせてもらいたい。そのことでわたしたちの技術も上がり、選手のパフォーマンスも向上する」と力を込めた。(長尾亮太)

2025/9/5
 

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