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万博から神戸 海外企業続々  16カ国・地域計211社・団体 市や商議所、視察受け入れ積極的 <大阪・関西万博 2025>
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ポルトガルのスタートアップなどを招いて開かれた交流イベント=6月20日、神戸市中央区加納町4
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ポルトガルのスタートアップなどを招いて開かれた交流イベント=6月20日、神戸市中央区加納町4

ポルトガルのスタートアップなどを招いて開かれた交流イベント=6月20日、神戸市中央区加納町4

ポルトガルのスタートアップなどを招いて開かれた交流イベント=6月20日、神戸市中央区加納町4

 大阪・関西万博で来日した海外の企業や経済団体が、大阪を経由して神戸市を訪れるケースが相次いでいる。市などは積極的にビジネスイベントを開催し、地元企業とのマッチングや海外企業の国内参入を狙う。6月24日時点で16の国と地域から計211社・団体が来神したといい、市の担当者は「ここまで来てくれるとは」と、思わぬ万博効果に驚く。(井沢泰斗)

 「日本の人は私たちの社名をすぐに理解してくれる。欧米から日本に事業を拡大するため、小売りや流通のパートナーを見つけたい」

 6月下旬、神戸・三宮のアンカー神戸で開かれた交流会。ポルトガル発のスタートアップ(新興企業)「Kencko(ケンコ)」の担当者、ドゥアルテ・ガイヴァオさん(32)が呼びかけた。オーガニックの果物と野菜で作ったインスタントスムージーを販売する同社の社名は、日本語の「健康」にちなんだという。

 イベントは同国の訪問団が万博を訪れるのに合わせ、ポルトガル投資貿易振興庁や神戸市が企画。食品や電力、医療など幅広い分野のスタートアップが登壇し、最先端技術を神戸の企業関係者らにPRした。

 音響機器メーカーTOA(神戸市中央区)の担当者は「音や映像だけでなく五感を使って新たな体験が得られる技術を生み出す上で、ユニークな海外スタートアップに関心がある」と話した。

 万博会場ではいま、各国のパビリオンで企業や経済団体同士の交流が活発。市や神戸商工会議所もこの動きに乗り、イベントや視察の受け入れを積極的に行う。

 海外からの投資や進出を呼び込むだけでなく、各国訪問団による経済動向や企業の紹介を通じて地元企業の海外展開も促す。24日時点で市内外からのべ約350社・団体が参加したという。

 市国際課の永峰正規課長は「人口減少で国内市場が縮小傾向にある中、海外市場の開拓は必要不可欠。海外展開を検討する市内中小企業の背中を押せたら」と狙いを明かす。また、海外企業に向けてはポートアイランド(神戸市中央区)の医療産業都市など、神戸を拠点とした事業展開を提案している。

 市はより多くの地元企業に参加してもらおうと、市ホームページ内に専用サイトを開設。神戸や大阪で開かれるイベント、セミナーの予定を随時掲載していくという。

2025/7/17
 

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