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(41)尼崎市立大庄小学校 吉見響先生 4年・道徳  正解のない「生き方」 意見交わして考える
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「生き方に正解はありません。悩むことに価値があります」と語り掛ける吉見響先生=尼崎市大庄中通4
「生き方に正解はありません。悩むことに価値があります」と語り掛ける吉見響先生=尼崎市大庄中通4

 尼崎市立大庄小学校で4年生を受け持つ吉見響(ひびき)先生(34)は、壮大な夢を持っている。教え子たちには「人っていいな、生きるっていいな」と思って育ってほしい。だからといって、自分一人が教壇で演説しても素通りなのは分かっている。ぐっとこらえて、子どもの柔らかな心をそーっと、丁寧に丁寧に導く。急ぎ足は禁物だ。2018年度に小学校で正式な教科になった道徳の授業。正解のない「生き方」をみんなで考える1時間を紹介します。(鈴木久仁子)

 取材の日の教材は、教科書の「雨のバス停留所で」という話。雨の中、軒下で雨宿りをしながらバスを待つ人たち。主人公の少女は母親と並ぶが、バスが見えると駆けだし、先頭で乗り込もうとする。そこを母親が後ろから肩をつかんで引き戻し、列の後方に並び直させて乗ることに。座る席はなくなり、母親を見上げるが、押し黙って、じっと窓の外を見つめている-。

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2019/10/6
 

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