教育

受験のココロ 高校入試編

(78)中高生が見るウクライナ侵攻  考え深めて歴史を歩む
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 1989年1月。当時高2の私が永遠に続くと錯覚していた昭和の時代は、終わりました。平成という元号に慣れようとしていたその年は、天安門事件が発生したり、ベルリンの壁崩壊を象徴とする冷戦の終結宣言がなされたりしました。翌平成2年、冷戦終結によって均衡を失い始めた世界ではイラクがクウェートに侵攻。それが引き金となり3年には湾岸戦争が勃発(ぼっぱつ)。同年、ソ連崩壊。日本国内はバブル経済の崩壊期にも重なります。こうして振り返れば、私が高校生から大学生になった頃、世界は教科書に載るレベルの激動期だったことに驚きます。

 国内の大人たちが景気の乱高下に狂騒している空気感。国家や陣営というあまりに強大で暴力的な流れの中でいともたやすく大量の命が消え続けているらしい報道。それらはどうも事実らしいのだけれど、自分の中で確かな手応えを感じるには至りません。これっておかしいぞ? という感覚だけはビリビリと脳幹を刺激し続けているけれど、自分ではどうすることもできません。

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2022/3/27
 

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