教育

受験のココロ 高校入試編

  • 印刷

 「うわ、やられた!」。コーヒー片手に新聞を読みながら声を上げた私に、周囲の視線が刺さります。6日付本紙夕刊(一部地域は7日付朝刊)の「随想」欄を執筆された椎名誠さんに、勝手ながら先を越されたように感じたのです。タイトルは「すごい」。この語彙(ごい)の乱用について、椎名さん一流の軟らかく香り立つようなユーモアに包まれた筆致で、問題提起をされていました。大御所作家さんと同じ主題を厚かましく論じるなど無謀かとも思いましたが、当欄の執筆当初から書きたかったテーマでもあり、教育的視点から掘り下げてみます。

 小中学生や大人たち、果ては言葉を覚えたての幼児までも、何かにつけて「すごい」と口にします。程度や内容の差こそあれ、日常で心を動かされたときについ言ってしまう便利な言葉です。「すごい」を辞書で引いてみると、①非常に恐ろしい②程度が甚だしい③恐ろしいほど優れている-などとあります。乱用されている「すごい」は②の感覚でしょう。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。

2019/2/24
 

天気(9月9日)

  • 33℃
  • 27℃
  • 30%

  • 34℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 28℃
  • 20%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

お知らせ