エッセー・評論

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星の降る夜に(撮影・鈴木雅之)

星の降る夜に(撮影・鈴木雅之)

 岩国にある温泉の露天風呂に浸かっていると、三つくらいの男の子がおばあちゃんと手をつないで現れた。私とおばあちゃんの間にちょこんと座り、いかにも気持ちよさそうにあたりを見回した。夜空が一面、頭上に広がり、目の前の川も、錦帯橋も、暗がりに飲み込まれていた。橋を渡った先の、小山の頂上に建つ岩国城だけがライトアップされ、闇の中に浮かび上がっていた。掌(てのひら)におさまりそうなほどの、小さな光のかたまりだった。

「あそこは、神さまのお家?」

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2023/4/1
 

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