エッセー・評論

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上を下への…(撮影・小林良多)

上を下への…(撮影・小林良多)

 近所のスーパーへ行く時、必ず通る階段がある。見上げても先が見通せないくらいに長く、険しく、途中、三回ほど休まなければとても上りきれない。そこを私は、後悔の階段と呼んでいる。

 一段一段踏みしめるリズムが神経を結合させるのか、あるいは激しくなった血流が脳細胞の特定部位を目覚めさせるのか。とにかく階段を上りはじめると同時に、惨めな失敗、恥ずかしい勘違い、取り返しのつかない油断、横着、不手際、無為、等々あらゆる負の記憶がよみがえってくる。

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2016/1/9
 

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