エッセー・評論

  • 印刷
思索にふける(撮影・秋山亮太)

思索にふける(撮影・秋山亮太)

 先日、図書委員の生徒さんに招かれ、とある学校の図書室へ行った。中学1年生から高校3年生まで、皆少年だった。

 彼らは私の小説について、意味深い質問をたくさんしてくれた。どれほど丁寧に作品を読み込んでいるか、すぐに分かった。頭でこしらえた質問ではなく、感じ取ったものを心に映し出し、それを誠実に自分の言葉で表現していた。その言葉が、作品に思いも寄らない新たな光をもたらしたり、無関係なはずのある場面とある場面を結び付けたりした。同じ小説を共有しているというだけで、お互い、いくらでも話したいことがわき上がってくるようだった。

この記事は会員限定会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。

2020/1/4
 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ