エッセー・評論

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共鳴せよ!(撮影・笠原次郎)

共鳴せよ!(撮影・笠原次郎)

 人はなぜ、赤の他人を一生懸命応援できるのだろうか。リオオリンピックが閉幕し、一息ついた今頃になって、ふと、そんな疑問がわいている。

 男子体操団体。ほれぼれするほど見事な一回転であん馬から落下した山室選手に、「気にするな。気にするんじゃない。それより怪我(けが)はない? 大丈夫?」と、母親のように声を掛けた私。あるいはカヌー・スラロームで銅メダルを獲得し、男泣きしている羽根田選手を見て、「言葉も分からないスロバキアに、たった一人で渡って、よく頑張ったねえ」と、もらい泣きした私。ついさっきアナウンサーの解説で情報を仕入れたばかりにもかかわらず、少年時代からの知り合いのような気分になっている。

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2016/10/1
 

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