
バランスが大事(撮影・辰巳直之)
英グラスゴーで行われた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では、最後にインドと中国の反対で表現を弱めなければならなかったが、何とか「グラスゴー気候合意」を採択して閉幕した。これを「コップの中の嵐」などと揶揄(やゆ)するつもりはないし、一応の成果だとは思うが、一つだけ気になったことがある。
パリ協定では、「世界の平均気温の上昇を産業革命前から1・5度に抑える努力を追求する」とされているが、どうして基準が産業革命前なのだろうか。
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