エッセー・評論

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カウンターパンチ(撮影・大森 武)

カウンターパンチ(撮影・大森 武)

 5月19日は、早朝4時半に起きた、あるいは前の晩からずっと起きていたという人も多かったのではないだろうか。ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級の準決勝、井上尚弥対エマヌエル・ロドリゲスの一戦がWOWOWで生中継されたからだ。

 今さら説明の要はないと思うが、日本ボクシング界の至宝である井上選手は、過去の戦績17戦全勝15KOの圧倒的なレコードで3階級制覇を成し遂げており、特にバンタム級に上げてからは、過去2試合とも1ラウンドで相手を打ち倒していた。バンタム級初戦では、過去10年間も負けがなく身長で10センチ以上も上回る王者に対し、木刀で滅多(めった)打ちにするような荒々しい攻撃で心を折り、見事王座を奪取した。さらに、前戦のWBSS準々決勝では、元WBAスーパーチャンピオン(通常のチャンピオンの上に置かれる格上王者)を、たった2発のパンチによる、まるで外科手術のように正確なコンビネーションで失神させている。

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2019/6/1
 

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